6/15(木)大学設置基準の改正はキャンパスに何をもたらすのか
日 時:2023年6月15日(木)17:30~
会 場:総合研究2号館3階北側 法科第二教室 & ZOOM
Web参加:上記会場にてZOOM中継します。ZOOM参加をご希望の方は下記のフォームからお申し込みください。
講 師:光本 滋 氏(北海道大学 大学院教育学研究院 教育社会科学分野 准教授/オンライン登壇)
企画趣旨:
昨年10月、文部科学省令より大学設置基準が改正されました。大学設置基準は、大学設置に最低限必要な基準を定めた文部科学省令です。省令改正ということもあって社会的に大きな注目を集めませんでしたが、この改正は「大学」のあり方を根本から変えてしまいかねない内容となっています。
この改正では従来必ず置くとしていた「教員組織」「事務組織」にかかわる記述を削除し、教員と事務職員からなる「教育研究実施組織」を置くことになりました。また、「専任教員」「専任職員」という言葉も削除しています。教員についても事務職員についても身分の不安定化を招き、従来事務職員が担ってきた業務を教員に担わせながら、職員のリストラを進める口実とされるおそれがあります。教授会の役割もほとんど有名無実とされかねません。学生たちにとって重要な意味を持ってきた福利厚生施設(寄宿舎など)や運動場、図書館閲覧室なども設置しなくてよいこととされました。
この省令改正の全体的なねらいはどのようなものなでしょうか。これに対して、どのような「大学」のあり方を対置していくべきなのでしょうか。高等教育の専門家である光本滋さん(北海道大学准教授)のお話をうかがいながら考えたいと思います。光本さんにはオンラインでご講演いただきます。京都大学でこれを視聴するスペースを設け、教職員はもとより、学生、市民の方々の参加も歓迎します。また、オンラインでも配信しますので、広く「大学」の現在に関心のある方にご視聴いただきたいと思います。