研究紹介ミニ講義について

 研究紹介ミニ講義は、京都大学で営まれている研究の一端を紹介するものです。このとりくみを通じて、学外の方には大学における教育・研究・医療へのご理解を深めていただくこと、学内においては教職員の相互理解に資するべく、2011年の夏から実施しています。

 概ね月1回、昼休み時間に京都大学職員組合に加入する教員を中心に、講義形式で研究の紹介をしています。また、講義収録映像はYouTubeでも公開していますので、会場での聴講ができなくても、後日お好きな時間にご視聴いただけます。なお、講義後の質疑応答は収録いたしておりませんので、ご了承ください。

 最新の講義は、このページの埋め込み映像でご覧いただけます。最新講義以外の収録講義は、YouTubeの映像再生ページへのURLで表示しています。
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2015/10/27

「所得分配に関する公平性理念 --経済実験によるアプローチ 」の講義映像を掲載しました|徳丸夏歌 氏、宇仁宏幸 氏 (経済学部支部)2015.10.23

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日 時:2015年10月23日(金)昼休み

会 場:
京大職組事務所会議室

講義題:所得分配に関する公平性理念
       --経済実験によるアプローチ」


講 師: 京都大学経済学研究科
     
徳丸 夏歌 講師 宇仁 宏幸  教授

講義資料:151023所得分配における公平性理論.pdf
     ※映像の中では読みにくい文字もありますので、補助資料としてご覧ください。

収録映像:https://youtu.be/5QYLqeBvKJs (YouTube)

講義概要:
 人間が自己の利益だけではなく、他者や社会を考慮して行動することは直感的には知られていることがらであろう。近年開発された経済実験という手法によって、人間が他者や社会をどのようにどの程度考慮するのかを、数量的に分析できるようになった。
 われわれの研究では、約250名の京大生を使った経済実験によって、第1に、労働成果を労働者間で分配するに際して、労働者がどのような分配を 公正と考えるかを検証した。単独作業か協同作業か、あるいは個人の成果が目に見えるか否かといった労働スタイルの違いが、労働者がもつ公平性理念に影響していることが明らかになった。第2に、労資間の所得分配において、投資家と労働者それぞれが、どのような分配を公正と考えるかを検証した。ここでは投資資金が投資家自身の労働に基づくか否かが、投資家および労働者がもつ公平性理念に影響することが明らかになった。
 賃金制度など実際の所得分配に関わる制度と労働者がもつ公平性理念との間にずれがあると、深刻な不満が生じ、労働意欲低下にもつながる。その一例は、1990年代末に多くの日本企業が導入した成果主義的賃金制度の失敗である。このような失敗を繰り返さないためにも労働者のも つ公平
性理念の解明は必要である。

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