研究紹介ミニ講義について

 研究紹介ミニ講義は、京都大学で営まれている研究の一端を紹介するものです。このとりくみを通じて、学外の方には大学における教育・研究・医療へのご理解を深めていただくこと、学内においては教職員の相互理解に資するべく、2011年の夏から実施しています。

 概ね月1回、昼休み時間に京都大学職員組合に加入する教員を中心に、講義形式で研究の紹介をしています。また、講義収録映像はYouTubeでも公開していますので、会場での聴講ができなくても、後日お好きな時間にご視聴いただけます。なお、講義後の質疑応答は収録いたしておりませんので、ご了承ください。

 最新の講義は、このページの埋め込み映像でご覧いただけます。最新講義以外の収録講義は、YouTubeの映像再生ページへのURLで表示しています。
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Mini Lecture Archives

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2015/04/06

「回して進む細胞運動」の講義収録映像を掲載しました|久保田 洋氏(理)|2015.03.25

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日 時:2015年3月25日(水)昼休み

講義題:「回して進む細胞運動

講 師: 久保田 洋 氏(京都大学 国際高等教育院 教授)

講義資料:回して進む細胞運動(スライド).pdf
     ※映像の中では読みにくい文字もありますので、補助資料としてご覧ください。

収録映像:https://youtu.be/in-s9Fk0oEI (YouTube)

講義概要: 細胞はいろいろな手段を用いて移動運動を行います。アメーバ運動、
     ゾウリムシの繊毛運動、ミドリムシや精子の鞭毛運動などがよく知られ
     ています。今回紹介するのは特別な受精環境で運動するために細胞の形
     と運動様式を巧みに進化させたモリアオガエルの精子の例です。
      モリアオガエルは樹上に白い卵塊(泡巣)を産みつけることで良く知
     られています。この種の精子の頭部はコルク抜き形で、尾部は頭部の長
     軸から垂直方向に伸びています。この変わった形の精子がどのように運
     動するのかを調べると、泡巣という高い粘性の環境中で尾が巻付くこと
     により頭を回転させ、頭の回転により木ネジが木に潜り込むように前進
     するという新しいタイプの細胞運動機構が見つかりました。モリアオガ
     エルと同じアオガエル科の水中で受精するカジカガエルや泡巣中で受精
     するシロアオガエルの精子の形態と運動を比較することにより、モリア
     オガエルの精子の形態と運動様式がどのように進化したのかを考えます。
      この研究には自宅の庭で増やしたモリアオガエルを使いました。庭で
     捕まえたモリアオガエルを研究室で産卵させることにより、ありのまま
     の精子の運動を観察できたことが運動機構の解明に役立ちました。
      今回の講義の前半は、講師が居住する比叡平の生き物についての紹介
     しています。

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