【ミニ講義】「稼げる大学」法案はこんなにヤバい!
【YouTube】https://youtu.be/bVS9hix0nC4
【講義で使用したスライド】http://files.kyodai-union.gr.jp/doc/minilecture/220418komagome
【演 題】「稼げる大学」法案はこんなにヤバい!
【日 時】2022年4月18日(月)12:05~
【講 師】駒込 武 氏(教育学部支部|教育学研究科 教育科学専攻)
【講義概要】現在、国会に「稼げる大学」法案(国際卓越研究大学関連法案)が上程され、来週にも衆議院での審議入りの状況です。京都大学法人の執行部は、この法案が通ったならば国際卓越研究大学に申請する方向で委員会もつくり、着々と準備中の模様です。
大学ファンドの運用益を「年数百億円」単位でもらえるという見込みがあるのだから、応募しないわけにはいかないだろうということなのでしょう。
「毒まんじゅう」だろうが何だろうが、研究にかかわる人員も予算も欠乏して「餓死」しそうなのだから食べるしかないという声も聞こえてきます。
でも、後悔先に立たず、です。
まずはわたしたちの食べようとしている「まんじゅう」の姿をよくよく見定める必要があるのではないでしょうか。
「稼げる大学」法案が一時的には大学の研究を元気にするしかないとしても、ゆくゆくは死にいたらしめる副作用をおこす恐れについてお話します。
【講師略歴】駒込 武(こまごめ たけし)
東京大学大学院教育学研究科修了、教育学博士、お茶の水女子大学文教育学部講師・助教授、京都大学大学院教育学研究科助教授・准教授を経て2013年より教授。専門は植民地教育史、台湾近現代史。主な単著に『世界史のなかの台湾植民地支配』(岩波書店、2015年)、共編著に『戦時下学問の統制と動員』(川村肇・奈須恵子と共編、東京大学出版会、2011年)、訳書に『台湾、あるいは孤立無援の島の思想』(みすず書房、2021年)等。ず書房、2021年)等。