【ミニ講義】映像アーカイブの未来研究|2023.07.13実施|第79回
この講義映像のWeb掲載は、講師の意向により2024年3月31日までとなります。
【日 時】2023年7月13日(木) 12:05~
【講 師】ミツヨ・ワダ・マルシアーノ 氏(文学部支部|文学研究科)
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早稲田大学文学部卒業。
ニューヨーク大学大学院シネマ・スタディーズで修士号(M.A.)を取得。
アイオワ大学大学院シネマ・比較文学で博士号(Ph.D.)を取得。
カールトン大学(カナダ)芸術文化学部教授を経て、現在、京都大学大学院文学研究科教授。
主要著書:
『ニッポン・モダン——日本映画1920・30年代』(名古屋大学出版会、2009)
『デジタル時代の日本映画——新しい映画のために』(名古屋大学出版会、2010)
『「戦後」日本映画論——一九五〇年代を読む』(編著, 青弓社、2012)
『〈ポスト3.11〉メディア言説再考』(編著, 法政大学出版会、2019)
『NO NUKES——〈ポスト3・11〉映画の力・アートの力』(名古屋大学出版会、2021)
Japanese Filmmakers in the Wake of Fukushima: Perspectives on Nuclear
Disasters (Amsterdam: Amsterdam University Press, 2023)
【講義概要】
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国の文化政策にも映画・映像産業内にも、「archiving/記録保存する」
というコンセプトが長い間存在しなかった現実を見つめ直します。歴史的にアーカイビングに関心が薄かった日本政府が、はたして映画・映像という文化遺産を今どれだけ真剣に残そうとしているのだろう、と疑問を抱いたことが本プロジェクトに至った経緯です。映像のアーカイブが必要だと考える人々——研究者や利用者——が声を上げなければ、良いアーカイブ・システムはできないことに気がついた、その経緯をお話します。
本日、テレビのモーニングショーで米国俳優組合のストをとりあげており、あらためて映像の無体財産権について忘れがちであることに気がつきました。まさにカンパの提起は首尾一貫しておられると思います。