東京大学教職員組合への連帯声明――学内意向投票に基づく民主的な総長選考の実現と、選出理由の開示を強く求める――
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東京大学教職員組合への連帯声明
――学内意向投票に基づく民主的な総長選考の実現と、選出理由の開示を強く求める――
私たち京都大学職員組合は、先日行われた東京大学の総長選考結果に関する東京大学教職員組合の声明に対し、心からの連帯を表明します。
本年6月、京都大学の総長選考において、学内の意向投票で1位であった候補者が選出されなかった事態に対し、貴組合から力強い連帯声明をお寄せいただきました。私たちが抱いた強い危機感と怒りを共有し、共に声を上げていただいたことに深く感謝申し上げます。しかしながら今般、東京大学の総長選考においても本学と同様に、学内の意向投票で最多の支持を集めた候補者が選出されないという事態が引き起こされました。この報に接し、私たちはこれを日本の国立大学における自治と民主主義の根幹を揺るがす重大な危機として受け止め、極めて強い懸念を抱いています。
報道等でも広く指摘されている通り、東京大学の総長選考・監察会議は、教職員による意向投票の結果を覆し、1位ではない候補者を次期総長として選出しました。京都大学の総長選考と異なり、貴学においては、いわゆる決選投票まで実施し、1位の候補者が投票数の過半数を獲得していたにもかかわらず、1位の約半数の票数しか得ていない2位の候補者が総長選考・監察会議により次期総長に指名されました。
総長(学長)は、国立大学法人における最高責任者であり、その選考においては、大学を実際に支え運営する教職員の総意が最大限に尊重されなければなりません。意向投票は単なる参考指標などではなく、大学の自治を体現する極めて重要な民主的プロセスです。それを軽視し、不透明な会議の場で結果を覆すことは大学の自治を破壊する行為です。
京都大学の総長選考然り、東京大学の総長選考然り、「なぜ意向投票で2位以下の候補者を次期総長に指名したのか」という点に関して、両学の総長選考・監察会議が説明責任を全く果たしていないことに、私たちは強い危機感を覚えます。次に就任する総長は、その次の総長を選考する総長選考・監察会議の委員を選任する権限を有しています。この総長選考・監察会議の委員選任のプロセスも極めて不透明であり、総長の代が重なるごとに、これらの選考の不透明さが塗り重ねられ、国立大学法人の長の選考手続きは密室的で非民主的なものとなってしまいます。
こうした問題が生じる原因は、国立大学法人法の度重なる改変により、学外委員や国などの意向が大学運営に強く反映されるシステムが作られ、学内の民主的な意思決定機構が次々と形骸化させられたことにあります。京都大学と東京大学で立て続けに起きた意向投票の軽視は、この流れを象徴する出来事であり、決して両大学だけの問題ではなく、全国の国立大学に共通する喫緊の課題です。私たち教職員は、自由で闊達な研究・教育環境を守るために、大学の自治の要である民主的な総長選考のあり方を取り戻さなければなりません。
京都大学職員組合は、京都大学および東京大学の両総長選考・監察会議に対し、意向投票で1位でない候補者を選出した理由と、その選考過程の詳細な情報を直ちに学内外へ開示することを強く要求します。また、東京大学教職員組合が現在直面している困難な闘いに深い敬意を表するとともに、大学の自治と民主主義を奪還するため、今後も全国の大学教職員と固く連帯し、共に闘い抜く決意をここに表明します。
2026年10月22日
京都大学職員組合 中央執行委員会


